Grace:academy OF ART

2020年のふりかえり-1

2020.12.07

新型コロナウイルスによるパンデミックで幕開けした2020年でしたが、残すところあと1か月になりました。

3月の緊急事態宣言を機に、2012年からずっと続いていた当校の対面グループレッスンは非常に厳しい状況下に置かれました。

3月-4月はキャンセルが続き、どうすることも出来ないまま途方に暮れていました。

ですが4月中旬に開催されたクリスチャンアーチストのZOOM ミーティングに参加したことがその後の私の人生を大きく変えるとは思いもしませんでした。

そのミーティングはこのコロナウイルスのパンデミックの中で、それぞれのアーチストがどんな芸術活動をしているのかをシェアする内容でした。

ダンサーやミュージシャンなどが参加されていましたが美術系のアーチストは私ともう一人だけでした。

そのアーチストは日本人でしたがニューヨークで活動している方でした。

おそらく当時のニューヨークは世界で最も感染者が多かったと記憶しています。

その方はそのミーティングのゲストだったので自分の作品を画面共有して見せてくださったり、当時のアメリカのリアルな状況をいろいろ話してくださいました。

私は途方に暮れる状態でしたから、ただ聞くだけで過ごしていましたが、そのニューヨークのアーチストさんがZOOMを見よう見まねで使いながらも一生懸命自分の作品や活動を説明している様子を見ながら、

「もしかして、ZOOMを使いこなせれば対面レッスンはしばらく難しくてもオンラインで続けて教室を計測するのは可能なんじゃないか・・・」

と考えるようになりました。

他の教室もとにかく継続のために必死でオンライン化に挑んでいました。

当時 私自身は正直言ってレッスンの中でデジタルな機能や、ITな機能を使いこなす知識や自信は無かったのですが、幸いに2019年にUdemyという動画教育プラットフォームサイトに動画コンテンツを制作し、販売していた経験があったので(Udemyの委託staffさんにかなり助けられました)、WEBカメラや三脚、PC等のオンライン化に必要な最低限の道具は揃っていました。

オンラインレッスンを本格的にやるには生徒さんたちが十分満足するようなスキルや経験がある程度必要です。

そこで教室のLINE公式アカウントのメンバーらに連絡して、無料で教えるので練習台になってもらえないかとメール配信しました。

そうしたら何人かが連絡をくれて、早速週末の金曜日夜や土曜日の午前などに練習をしてみました。

これが私の記憶では私の生まれて初めてのオンライングループレッスンでした。

実は2019年3月に1人と数回だけオンラインレッスンを練習していました。

自分なりに人数分の画材を抱えて教室に行ったり来たりは、やや大変で何とかオンライン化出来ないかと既に考えていました。

あの頃は周りでオンラインレッスンをやっているところは、ほとんど無くて、子育てとの両立や自分の時間確保のためにも自分なりに考えて試行錯誤していました。ですがオンライン化を図るにはあまりにも道具も知識も揃っていない状況でありました。

話は戻りますが、そういった経緯もあって、自分の中ではアートをオンラインレッスンで教えるのは不可能ではないかと考えていましたが、生徒さん達の協力もあり、またその時には覚悟も決めて、ある程度道具も揃えて挑んだ結果としては

「オンラインレッスンは私にも出来る!!やって見せる!!」

という確信が出来ました。

あの時の協力してくれたお一人お一人には本当に心から感謝申し上げます。

(続く)