Grace:academy OF ART

Joint Graduation Exhibition of 5 Art Universities in Tokyo

2026.02.25

先日、
「Joint Graduation Exhibition of 5 Art Universities in Tokyo」を見に行ってきました。

会場に入った瞬間、まず光に包まれました。
大きなガラス越しに差し込む冬の光が、床に影を落とし、その空間全体が一つの作品のようでした。ああ、展覧会はもう入口から始まっているのだな、と静かに思いました。

今回は、中国人の友人と一緒に。

日本語と中国語、そして時々英語が混ざりながら作品を見ていく時間は、思っていた以上に豊かでした。同じ作品を前にしても、見えているものが少しずつ違う。その違いを言葉にしながら歩くのは、とても面白い体験でした。

何より印象的だったのは、後輩たちのエネルギーです。

まだ整いきっていない部分もある。
でも、迷いながらも前に進もうとする強さがある。

作品の前に立つと、「これを今、どうしても作りたかった」という衝動のようなものが伝わってきました。若いからこそ出せる力なのかもしれません。でも同時に、あの切実さは、年齢ではなく“今を本気で生きているか”どうかの違いなのだとも感じました。

教室で生徒たちと向き合う日々の中で、
「表現とは何か」を考えることがあります。

技術も大切。構成も大切。完成度も大切。
けれど、その奥にある“どうしても伝えたい何か”があるかどうか。

今回の展示では、それが確かにありました。

友人も、「日本の若い作家は繊細だけど強い」と言っていました。その言葉が、なんだか嬉しかったです。外から見た視点を通して、日本の美術教育の積み重ねも感じられた気がしました。

帰り道、光の残るロビーを歩きながら、
ふと、自分の学生時代のことを思い出しました。

あの頃も、必死でした。
うまくいかないことの方が多くて、それでも描き続けていた。

その延長線上に今の教室があるのだと思うと、少しだけ胸が温かくなりました。

若い力に触れる時間は、
こちらの背筋も伸ばしてくれます。

静かに刺激をもらった一日でした。